大人の階段のぼる

昔は早く大人になりたいと思っていた。
大人になれば自分の好きな服が着れて化粧もできる。
自分の行きたいところにひとりで行ける。
そういうのがすごくかっこよくて素敵で、自分も早くそうなりたいと憧れていた。

去年の終わりころに出会って2月頃に付き合って本当に好きだなと思った人と5月の初めに終わってしまった。
私はいままで少なくとも自分として彼氏と認めていいひとは1人か2人しかいない。
初めて付き合った人は別として、ほかは付き合っているときから別れて然るべきと思っていた。

よく考えたらタイプじゃなかったとか嫌なところが見えてきたこと以上にこの人とは合わない、という瞬間があったからだ。
興味とか食べ物の好みとか生きてきた環境とか。
ある程度大人になってからであう人って合わなくて当たり前なのかなと思った。
私は関東出身で両親は神奈川に住んでいる。
もうすぐ新潟から関東に戻ってきなさい、と強く言われた。
20代前半の5年間新潟に住んで、新潟にすっかり馴染んでしまった。
彼のことは抜きにしても新潟に永住したいと思った。

けれどそれは母親に完全に受け入れてもらえないことが分かった。
この1か月間、そのことばかり考えて本当につらかった。
彼氏に私は一生新潟にいることはない、と伝えた。
彼は30歳で大人だし、今が楽しければ良いって歳でもない、先が見えないなら離れるしかない、と言った。
もし私が新潟に住むことができたら。彼が関東の人間だったら。出会うのがもう少し早かったら。
自分の意志ではどうにもならない仕方ないことがたくさんある。
自分どうこうよりもその時のタイミングとか環境とか数えきれない自分以外の因子が複雑に存在して、そこに結局生かされているのに過ぎない。
このことに気付いて少しは自分も大人になれたのだろうか。

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